YUKI Nomura'sTagebuch

チェリスト野村友紀の日々あれこれ。HP https://vcyuki.wixsite.com/yukinomura

御礼

11/26

アンサンブルクリッセ
東京&名古屋公演
終演しました。

当日は名古屋中で数ある演奏会の中、お越し頂いた皆様に感謝いたします。

私はこれまで、チェロソナタって
言うてもやはりチェロのための曲だ、などと愚かに思っていましたが
やはり音楽史上初のピアノとチェロの為のソナタ
後の作曲家も必ず「ピアノ」と、チェロの為の、とピアノを先に書く意味がよくわかりました。

この二公演、東京ではベーゼンドルファー
名古屋ではスタインウェイ
全く性格の違うピアノと一緒に弾くことで
音色、音程まで変えて、音の長さや残響
ここまで考えた事はこれまで無かったかも。

今までは
このピアニスト好き
ここのピアノ弾きやすい
この調律師さん上手(偉そうにごめんなさい)
と漠然と感じていたものが

何故そう思うのか、色々糸が繋がった感じがしました。

千架さんと弾いていると、音楽の方向性のわだかまりはお互い全く無く
ここをどう解釈したら面白いか、どのように会話するか、と音で試していくのが本当に面白かった。
毎回色々仕掛けてくる彼女から私は生きているパワーを貰いました。

そのパワーが、室内ホールのお客様を巻き込んで、
皆で音楽を創っている気がして
もーーーこれこそ、私がしたかった室内楽です(鼻息)

と楽しくてたまらなかった。

いやしかし、ピアニストと言うのはすごいですな。
当日初めて弾くピアノを、何時間の調整だけで弾きこなしてしまうのだから。

こんな経験をさせてくれてありがとう
また一段と、室内楽が好きになりました。

感想をお聞かせ下さった方々も有難うございました。
大好きなピアニストと大好きな曲が弾けて
私は幸せ者です。
良い曲だったと言ってもらえるのが本当に嬉しい。

これからも続けます!
続けるには健康第一、皆様もご自愛下さい。

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実に

3年ぶりの更新です。笑

fbやTwitterなどでは発信していますが

ホームページやブログはとんとご無沙汰。。

覗いて下さった方、申し訳ありません。

 

11/19は東京アコスタディ

11/26は名古屋ヒトミホールで

モーツァルトベートーヴェンの演奏会を行います。

 

本当に、ベートーヴェンは美しくてそして難しい。

演奏するチェロソナタ第一、第二番は作品5、かなり初期の作品ですが

彼には未来が見えていたのかのような美しさ、達観されたものがある気がします。

 

私の演奏を聴いたことがない方にも

是非曲の良さを知って頂きたい。

どうぞどうぞ、お越しくださいませ!!!

お問合せは私、野村

cello.yn@gmail.com

まで直接お願いいたします!

 

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Frohe weihnachten!!!

メリークリスマス🎄

 

いつもの事ですが

やはりバタバタしていて、年末感が全くありません。

 

20日に今年最後の本番が終わりました。

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(本番後のオフショット。靴脱ぎ捨ててますが)

このトリオは、2年ぶりかな?

ピアニストの五島さんとは何度も共演させて頂いており、ヴァイオリンの山﨑さんは3度目の共演。

 

みんな、場所や年代は違えどドイツに留学していたこともあり、息が合いやすく、何より合わせが楽しい!!!

 

今年はクララ・シューマンの生誕200年で、巷では多くの曲が取り上げられましたが、今回の演奏会は今年の締めくくりとして、彼女の唯一のピアノトリオ、そしてこの曲をプレゼントされて翌年に作られた夫、ロベルト・シューマン作のピアノトリオ1番を演奏しました。

 

 

クララのトリオは、音が少なめで単純な分、音楽を作っていくのが難しいかな?と最初の練習で思いましたが、2楽章ののんびりしたヴァイオリンのメロディがやや長めに取ってあったり、終楽章の分かりやすいフーガが出てくるのを見ると、これは、捏ねて悩んで創り上げる壮大な曲ではなく、サロン用の音楽で、今日あるような大きなホールではなく、聴衆の皆さんがとても近い距離で一体となってゆったりした気分で演奏を愉しまれていたのかな、と思うようになり、すっと入ってくるようになりました。

そういう意味では、今回の会場のスタジオハルさん、ぴったりの会場だったのではないでしょうか。

 

 

一方、夫ロベルトの曲、割と若くない37歳の時に、妻クララの誕生日に贈られた曲で、なんとロマンチックなんだろうか!と1楽章の初めから思わせる曲です。彼ならではのうねり、盛り上がり、壮大さ。弾きごたえ、聴きごたえ十分です。

ロベルトにとってこれが初めてのピアノトリオである事から、役割的に三分割されていない部分が多く、ピアノに相当な重心がかかっているのは否めませんが、、、でも、フーガの部分がある所など、クララの曲を受けてフーガを入れたのかな?と夫婦の微笑ましい部分も見られます。

 

これらの全く性格の違う二曲を取り上げ、共に勉強出来て幸せでした。

来年も二回、このトリオでの演奏会が決まりそうです。こうやって定期的に同じメンバーで音楽を創っていくのがとても楽しみ。

 

まだ、29日までレッスンは続きますが、演奏会は今年は早目に弾き納め。

 

今年、私のコンサートにお越し頂いた方

この拙いブログを覗いて頂いた方

ありがとうございました😊

来年も宜しくお願い致します。

 

健康で良いお年をお迎えくださいませ!

 

 

充実の2ヶ月

10月初めから2ヶ月間

ケルンから特別講師として、チェリストのクラウス・カンギーサー氏が、私が講師を務めさせていただいている、愛知県芸に滞在されました。

 

ドイツでは全くお会いしたことも無かったのですが

今回いらっしゃるにあたり、学生のレッスンの聴講をしたり、一緒にご飯を食べに行き、いろいろなお話を聞いたり、とても充実した2ヶ月間でした。

 

カンギーサー氏は、楽譜の編纂(ヘンレ版)などされているのですが、そのお話や、人を育てるに当たって、どういった視点が必要か、こちら側の気をつける点、など、沢山お話を伺うことが出来ました。

 

番外編:一緒に伏見の新しい歌舞伎座に、歌舞伎を観に行きました。実は私も初めて、、、日本人なのに、異文化に触れた気分になりました。もっと日本の文化を大事にしないと。

 

カンギーサー氏との交流、学生にとってもかけがえのない2ヶ月になったことでしょう。

これからの私の活動にも、活かせるように頑張ります。

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さて、明日です!!!

クララ&ロベルト シューマン夫妻の曲を取り上げたコンサートを開催します。

年末のお忙しい時期ですが、まだ若干お席ありますので、ぜひお越しくださいませ。

12/20(金)

18:30開演

名古屋池下、スタジオハルにて

チケット:3000円

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今年の締めくくりの本番です、楽しみます!

 

9月のラッシュも終わり、、、

大きな台風がいくつか過ぎ去り、やっと、秋の気配を感じられるようになりました。

この時期になるまで下がらない気温と湿気、台風の進路の変化、地球がおかしくなっていると考えざるを得ませんが、、、

 

パソコンが壊れて、HPをまともに更新できておらず、コンサートないの?とお聞きくださる心優しい皆様には心苦しく思っております、すみません。

 

9月もあっという間に過ぎてしまいました。

特に後半は、大好きなウィーン人のヴァイオリニストとの再会&共演

今年から参加させて頂いている、現代音楽集団「音楽クラコ座」の岐阜クララザールでの公演

あいちトリエンナーレ参加公演の愛知ロシア音楽会のリムスキー=コルサコフ「サルタン王の物語」と

ソロだけではなく、色々な人とのお互いの理解や助けがあってこその本番が立て続けにありました。

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(写真は愛知県芸術劇場コンサートホールでの、サルタン王の物語。こんな大きなホールでこの小編成、心配でしたがお客様の反応も良く、嬉しかったです。)

 

毎回思いますが

人と人との繋がり

そして音楽を愛している仲間と過ごす時間は特別で

私は本当に恵まれているなぁ、と思います。

 

私の好きなドイツ語の単語で「musizieren」という単語があります。

直訳すると「音楽する」となりますが、それが一つの動詞になっていること、音楽の国ならではだなぁと思います。

その一つの言葉の中に、エンジョイする、とか、共に音楽を創り上げる、とか、沢山の意味が入っている気がして。

 

さて、そんな怒涛の9月を無事に終え

10月からは大学も始まり、コンクールラッシュ。

生徒たちの成長を感じ刺激を受け、本番で一番良い状態に持っていけるよう、私も全力でサポートしたいと思っています。

 

寒暖差の激しい時期です。皆様も体調お気を付けて!!

 

信州アートキャンプ

8/18から一週間開催された、

信州アートキャンプというものに講師として参加させて頂きました。

このキャンプも2013年から始まり、今年で7回目。

長野県は上田の国際音楽村という、山の上の合宿所というには勿体無いくらい(素晴らしいホールもある)場所を借り切って開催されます。

今回は小学生から大学生までが参加されました。

 

私は1回目から数回お手伝いさせて頂いておりますが、

毎年受講生や講師の先生方から刺激を受けて、感動して帰ってきます。私にとっても大変有難い期間です。それにしても第七回 、続けるってすごい。

 

このキャンプの特徴は、

音楽だけではなく、アートや化学実験などを経験し総合的に感性を高めたり、

将来について考えて発言する時間、キャリアディスカッションを設けたり、

山ならではの体験、野菜収穫や流しそうめんの体験をしたり、みんなで温泉に行ったり

盛りだくさんのプログラムなのです。

 

「音楽」という共通語だけで

普段生活している場所がバラバラの、初めて会った生徒達が直ぐに打ち解けて

互いに刺激しあって、朝ご飯前から夜寝るまで練習したり

初めて室内楽を経験して、「共演する」という感覚に目をキラキラさせて感動したり

 

私はその瞬間を見る事が出来て、本当に幸せです。

そして子供の感性の豊かさ、頭の柔らかさ、素直さに一つ一つ感動します。

 

そして前述しましたが、講師陣の凄い事

私が4月にリサイタルでご一緒させて頂いた、島田彩乃さん、NYフィルのチェリストのパトリックさんなど、講師演奏もご一緒させて頂いたり、1日のプログラムを終えた後に講師陣のみで集まり色々な情報を頂いたり、私にとっては贅沢な期間なのです。

 

毎年参加している受講生を一年振りに見て

成長におどろき

私の年になっての一年間と、彼らの一年間は全然違うんだと愕然となる事も。そして励まされます、私も常に向上心を持とうと。

 

この機会に参加させて頂けることを感謝し、

また次回を楽しみにしています!!

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大変ご無沙汰しております

約3ヶ月ぶりの更新になってしまいました、、

 

まずはじめに、6/5の電気文化会館でのチェロトリオにお越し下さった皆様、本当に有難うございました!

 

私にとっては2年越し念願の共演

でも終わってみるとあっという間でした。

愛知県芸大に毎年一月来られるカンタさん、

3年前のその時に、このコンサートを実現させよう!と決めたのです。

そしてコンサートが決まり、今年一月にその機会を見て1度目の合わせ

3人の予定の合うのが東京での一日だったので、東京での合わせ

カンタさんにはるばる名古屋までお越し頂いての合わせ

そして私は花崎先生とのDuoがあったので、大学で何度も合わせをさせて頂きました。

 

カンタさんの独特の暖かい音

花崎先生の安心する低音、一つ一つを大事にする音

1番間近で聴けて、幸せを噛み締めていました。

やはり私はチェロが好き。至福でした。

 

 

この企画に賛同下さった名古屋モーツァルト協会様

そしてピアノで賛助下さった加藤さんに感謝申し上げるとともに

この時間を共有下さった皆様にもお礼申し上げます。

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その後は、大学の試験が近づいていたのでそちら(指導)の方に専念し、

そして夏休みは、長野に行ったりしていました。

それはこの次の記事にて、、、